市場調査・資材収集
百貨店の視察や顧客へのヒアリングを行い、そこからトレンド動向を見極めシーズンの企画をスタートさせます。
資材メーカーへの展示会にも足を運び、素材(革・ラスト・アウトソール・雑材・アクセサリー)を集め、展示会へ並べる靴のイメージを膨らませていきます。
メインラスト選定・製作・修正
顧客の要望・集めた素材・ピエロのスタイルを考慮してメインラストを決めます。
理想の足入れとイメージ通りのスタイルになるまで、ラストを何度も削り直して修正を重ねます。
底まわりが成型底であれば製作に時間がかかるので、ラスト製作と平行して成型底の設計も進めます。
プレーン靴の試履き
修正をしたラストで足入れ確認用のプレーンパンプスを作り、足入れチェックをします。
足入れに問題があれば再びラストを修正という作業に戻ります。
ラスト修正後、再度足入れ確認用プレーンパンプスを作り、足入れチェックを行います。
問題がなくなるまでこの作業を繰り返します。
デザイン選定
そのシーズンで使用するラストが決まったらデザインを乗せていきます。
1シーズンでおよそ200型のデザインをデザイナー達が提出し、そこから自社展示会に並べるものを選別します。
デザイン付き靴の試作
いよいよ展示会用の靴製作にとりかかります。
1回目の試作で満足する靴ができることは稀なので、ここでも出来上がった靴に問題があれば、修正・作り直しということになります。
自社展示会へ
いよいよ自社展示会の靴が全て揃い、あとはお客様に見てもらうだけです。 ですがいざ靴を並べて全体を見渡してみると、物足りないデザインがあったり、色が偏っていたり。。。
そんなときは社長に容赦なくダメ出しされます。
展示会用の試作であっても、靴に問題があれば修正そして試し履きを繰り返します。
お客様に選んでいただいた靴の修正案件を聞き、今度はお客様の展示会に出展する靴の製作という運びになります。色展開があるので革の色はもちろんのこと、アクセサリーの色、アウトソールの色、インソールの色や型、全ての仕様をここで決定します。
取引先各社の展示靴を製作
ここからはお客様の展示会用の靴を製作していきます。そして企画部が最も忙しい時期です。社内と外注先も含め、全ての人間を巻き込んで製作にあたらないと間に合いません!
当然ながら問題も起きるので改善しつつ、量産時にトラブルが起きないようにここで芽を摘んでおきます。
お客様より修正依頼
問題がなければそのまま受注・量産という運びになりますが、
ここでもお客様の許可が出るまで、修正&試履きを繰り返します。
サンプルは基本的に23cmで作るので、量産するにはその他のサイズを生産する準備が必要です。
ラスト・紙型・中底型・本底型・その他アクセサリー類等、靴は製造工程が多く構成パーツも多いため、
量産準備は企画部・生産管理部・製造部・事務、全ての部署で協力して進めます。